サステナブル投資
Pinnacle Marine (Singapore) Pte Ltd社への出資について
弊社はシンガポールにて小型艇建造業を展開しているピナクル・マリン・シンガポール社(以下ピナクル社)にサステナビリティ経営・投資の一環として出資しております。
ピナクル社は2009年の創業以来船用品販売納入事業や船舶代理店業を展開しておりましたが、2018年より小型艇の建造事業に着手し、二酸化炭素排出量削減のニーズに応えた環境負荷の少ないアルミ艇の建造事業を展開することで、環境負荷の少ないアルミ艇の建造事業を展開することで、シンガポール港湾の脱炭素化に貢献しています。
弊社としても、保有船に環境性能の高いエコシップの割合を増やす等、サステナブル投資を推進している中で、ピナクル社の目指す方向性が合致していると考え、彼らの事業展開を後押しすることで、サステナブルな社会の実現に貢献するべく引き続き協力してまいります。

2023年の時の写真

2024年の時の写真
1.ピナクル社への出資 2023年2月
弊社は、2023年2月4日にシンガポールで行われた契約調印により、ピナクル社に500万シンガポールドルを出資し、ピナクル社の7.7%の株式を取得しました。
ピナクル社は小型艇の建造事業において、設立当時シンガポールでは少数だった環境負荷の少ないアルミ艇の建造を進める等、持続可能な経営と投資を重視した事業によりシンガポール港湾の脱炭素化に貢献しています。
弊社におきましても環境対策に力を入れており、この度のピナクル社へ向けた出資はサステナビリティ経営に対する共通の方針に基づいています。
今後も両社でシンガポール周辺地域での港湾作業船の脱炭素化にも取り組み、ディーゼル電気ハイブリッド船の開発や充電設備の構築を計画しています。
上記経緯より、今回のピナクル社への出資によって弊社は経営の多角化を図り、海運マーケットの変動リスクの軽減を期待しています。今後木製や船齢が高くなったボートがフェーズアウトして、環境負荷の低いボートが必要になります。その社会的ニーズを満たすことがピナクル社には可能であり、弊社からの出資でピナクル社のサステナブルな事業展開を後押しすることで、サステナブルな社会の実現に貢献していきたいと考えております。
2.B100 バイオ燃料運航試験への支援 2024年11月
2024年11月13日に株式会社安保商店本社にて、ピナクル社が参画するバイオ燃料の船舶運航試験プロジェクトを支援するため、グループとして6万シンガポールドルを支援するコンソーシアム協定を締結しました。
「B100」とはバイオ燃料100%使用の燃料であり、シンガポール政府は2025年のネットゼロ・エミッションに向けてシンガポール港内で運行される小型艇に関して2030年までの電動化、もしくはB100の使用を推進しています。
弊社としましては、本プロジェクトを通じてB100を使用する際の技術的要件なども明らかになると考えており、シンガポールにおける環境対策の後押しだけでなく、弊社が保有する一般商船の参考にもなると考え、支援を決定しました。